バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!


「女友達の結婚に嫉妬」という面ばかり宣伝されていたので、気持ち悪いなと思ってたけど(嫉妬すること自体じゃなく、女ってそういうもんでしょ、ってノリについて)、観てみたら、やなやつら(やなところがあるやつら)がドタバタする話で、気持ち悪くはなかった。そう面白くもなかったけど。チャリエンでお馴染み、エドウィン・コリンズの「A girl like you」がひどくつまらない場面で流れたのにはがっかり。


冒頭のキルスティン・ダンストの顔がとにかくひどい、「女優さん」の顔じゃない。その後もメインキャストからストリップクラブの女達まで、全然「キレイ」じゃない。でも今のキルスティン、結構可愛いじゃん、という瞬間はある。そういう、「リアル」っていうんでもなく、「キレイ」にこだわってない感じはいいなと思った。
出てくる「女」は「いい子」(キルスティン・ダンスト)、「ヤク中」(アイラ・フィッシャー)、「ヤリマン」(リジーキャプラン)ら高校時代の「Bee」三人組、それから「超イイ男」と結婚することになった「ブタ顔(高校時代のあだ名)」(レベル・ウィルソン)。「男」は脇役なので、そこまではっきりしたキャラクターじゃない。アダム・スコットは、「悪役」の印象があるからってわけじゃないけど、シャレの欠落したデヴィッド・スペードみたいな顔付きが、見ててどうにも落ち着かない。私なら信頼しないね(笑)


分かりやすく「やなやつ」のジェームス・マースデンとキルスティンがとある「教養」の正誤について言い合う場面に、キルスティンが友達二人に「暴食に気を付けて体も動かしてるのに…」と愚痴ってたのを思い出し、そういうのが既に「ハンデ」なんだよなあ、としみじみ思う。だから、同じことを知ってれば、ハンデのある方が偉い!(笑)しかしマースデンと争ってる時の彼女は結構輝いてた。
昔からアイラに憧れてた同級生が、薬を飲んで倒れた彼女を介抱する際、キルスティンに「こうやって歌ってやるのよ」と言われその通りにする場面では、キルスティンから彼に「役目」が移ったことにじんとしてしまった。アイラいわく「40までこのまま服を売ってたら死ぬ!」、けどそのまま売り子であっても、いいことあるかもね、と思った。