花緑ごのみ vol.27


柳家花緑「恋するへび女」(三遊亭白鳥・作)
柳家花緑「夫婦に乾杯」(春風亭昇太・作)
 (中入り)
柳家花緑「臼親父」(林家彦いち・作)
柳家花緑「明日に架ける橋」(柳家喬太郎・作)


花緑さんが「SWAを『完全』カバー」。素晴らしい会だった。
落語家が他人の手による「新作」を演じるのってたまに観るけど、「カバー」の妙を味わったのは初めて。SWAのメンバーそれぞれの、テーマ、笑いのセンス、言葉遣い、馴染んでるがゆえに普段そう意識しない特色が、眼前にはっきり提示される。それなのに、前面に出てるのは花緑さん自身。一粒で二度美味しい。


今回の演目は「ある男の11歳から60歳までの物語」(というテーマでSWAが演じたブレンドストーリー)のため、舞台に教室用から隠居用?まで椅子を4脚並べ、中央に置いた台に、洋服姿の花緑さんが腰掛けて演じるという形。チラシによると「洋服で演じる落語は多くの噺家が実験済みだが、続かない理由がある、それを探るのも私の冒険」。こうした、何でも自分でやってみよう、やるなら一生懸命やろう、という姿勢が強く伝わってきて、心打たれた。


↓会場で購入。聴くの楽しみ☆