最近の色々


▼ドラマ「CHANGE」つながり?で、市議会選選挙のドキュメンタリー「選挙」を観た。

選挙 [DVD]

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これは面白かった〜。日本の、どこにでもあるような「町」(川崎市)の様相がまず味わいぶかい。
ド素人の落下傘候補者「山さん」の数日間をナレーションなしに撮ってるんだけど、選挙運動ってそんなもんなんだろうなあ、と多くの人が思ってるであろうそのまま。お辞儀と名前の連呼、事務所のおやじによる「決まり」の指導。ほどほど戸惑い、ほどほど熱心に取り組む「山さん」のスタンスが良い。開票速報の際、事務所からの電話に「今自宅です」と言うのが素人ぽくて可笑しかった。コンビニ弁当がしょっちゅう映るのにはうんざり…(奥さんに「野菜ジュースは振って飲まなくちゃ」と言われるシーンが楽しい)。
私は選挙カーから本人以外の(身内やウグイス嬢の)声が聴こえたら投票する気が失せるけど(なんで他人の話聴かなきゃなんないの?と思うから)、日本の選挙は、当人でなく「その名前が表す色々」を選ぶものなんだなとあらためて思った。


▼書店に平積みされている、小林多喜二の「蟹工船」(漫画じゃないほう。ISBN:4101084017)を買ってしまった。読んだことないから。ちなみに佐藤忠男の「映画が語る働くということ」には、例えば、ルポルタージュによると製紙業に従事した「女工」たちの多くが当時のことを惨めとは感じていないと書かれている。学問的な見方では「生活の実感」が抜け落ちてしまうと。そういうものだろうと思う。他の章で紹介されている、理想主義の経営者を描いた内田吐夢蟹工船もの「生命の冠」は面白そうだ。

映画が語る働くということ

映画が語る働くということ

その他最近買ったのは「グーグーだって猫である」4巻(ISBN:4773630051)、「性別が、ない!」4巻(ISBN:4821184273)など。後者は1巻から読んでたけど、去年出たのに気付かなかった。絵や内容がどうというより、性欲の対象が分散している人の姿にはいつも安心させられる。いわゆる「エロ」が画一的になりがちなのが、生きていて疲れる大きな原因。


手塚治虫の「MW」が映画化される(ニュース記事)。同性愛部分がカットされたら全然面白くないのに〜。それに玉木宏はともかく、神父様はもうちょい年かさの、でも原作ほどオヤジぽくない、山本太郎とかがよかった。それじゃあ客入んないか…。
それにしても、こういうニュースを見ると、嬉しいわけではなく単純に、生きてると何があるかわかんないなあと思う。子どもの頃読んだ漫画がね。
ピカレスク漫画なら、ベタベタだけど大和和紀の「KILLA」なんかも実写化したら面白いと思う。