KIRINJI PREMIUM LIVE 2007・日比谷野外大音楽堂


(日記であってレポートではありません…)


キリンジ野音。雨かと心配してたのが、祝日のお昼に起きてみれば晴天にうだるような暑さ。
早めに出て、園内の松本楼でお茶を…と日比谷公園に足を踏み入れると、かすかに耳なじみのあるメロディーが…「汗染みは淡いブルース」。リハの最中だった。こんな曲やるんだーとびっくり。
そちらに惹かれつつ、道すがら無音になったので、予定どおり松本楼でひと休み。時間を置いて今度は「YOU AND ME」が流れてきた。
ぜいたくだね〜とワインで乾杯していたら、酔ったうえ蚊に何箇所も刺されてしまい、テラスを引き上げ会場へ。冷えたビールの缶で虫刺され跡をなだめながら開演を待つ。兄側の、前から15列目くらい?ステージがよく見える。


会場に「P.D.M.」が流れ、一曲目は「YOU AND ME」。最初から皆立ってるので、私たちも立つ。裸足で踊った。気持ちいい。「クレイジーサマー」で腰をおろして、皆の間からお兄ちゃんがギターを弾く姿を眺める。
弟いわく「雨でも大丈夫な」「野外でやってみたかった」、そして「夏の終わりにはまる」曲の数々、こちらとしては更に「この曲やるなんて!」という選曲で、「ブラインドタッチの織姫」は両手乙女ポーズで聴いてしまった。「冠水橋」があんなに盛り上がるなんて。相当ゆったり編曲された「唐変木のためのガイダンス」も良かった。大好きな「サイレンの歌」にはじんとした。でもってアンコール最後の「茜色したあの空は」はもう、好き勝手やってちょうだいってカンジ…(笑)
弟の声はのびのびしていた。重低音にかき消されて聞こえなかった箇所があったのは残念。お兄ちゃんがメインボーカルの曲はなかったけど、「ロープウェイから今日は」で棒人間みたいなのが歩く映像を背に「丘を超えて〜」と自分のパートを歌い始めたときは、相変わらずで思わず笑ってしまった。その後、これまで何気なく聴いていたこの曲の歌詞に心動かされた。



せまる夕暮れ
今日の行方を見届けて


町へ帰ろう
町へ帰ろう


明日が僕を待っている
   (ロープウェイから今日は)


ふつうの毎日…生活を送るということが、私には寂しくて寂しくてしょうがない。でも、同じように感じてる人がいるかもしれないということを心の支えに、帰らなきゃ。町に、電車に、太陽の下に。


全体的に、アレンジや演奏がどうとかいうより、ラフに楽しくやろうというかんじで、二人ともリラックスした様子で、こちらも心地よかった。


新曲「今日も誰かの誕生日」の前フリ
兄「今日が誕生日の人、誰かいますか?」
はーいと挙手するお客さん一名。皆拍手。
兄「この曲は、毎日が誰かの誕生日だという曲です(とかなんとか。「おめでとう」じゃない・笑)」
初夏から毎月リリースされてる他の新曲は、いかにもキリンジらしいな〜と感じてただけだったけど、ライブで聴くと一味違って楽しかった。