ハクバノ王子サマ


ハクバノ王子サマ 1 (ビッグコミックス)

ハクバノ王子サマ 1 (ビッグコミックス)


既刊全巻(5巻まで)購入。3巻まで読んだ。
タカコ先生とおない年で、短い期間だけど教職経験のある私が読んで面白くないわけがないし、そういうこと抜きにしても、面白い。
私はお酒飲まないし、あんな、きちんとした朝食は作らないけど(この「酒飲みだけどちゃんとゴハン」というのが漫画ぽいというかフィクションぽいよね)、服装や髪型も彼女に似てる。あのノーブランドかつピッタリしたかんじ、作者は女性だけど、女性誌にはない雰囲気で好み。
それにしても、学校って、いやらしいよね?この一触即発なカンジ、ふつうの職場にはないと思う。ちなみに若い男性教師は、とりわけ小学校では、同僚からも保護者からもウケがいいので、少なくとも同年代の女性教師より、かなり仕事がしやすいんじゃないかな。これ以上は書けないけど(笑)
それにしても、タカコ先生の、あそこでもって他の男との関係を打ち明けるいやらしさ、そして、森先生や女子生徒の、興味のない男、正しく言うなら、男として意識はしていても「本命」としては考えてない男に対してのウワサ攻撃も、あるよなあと思う。


たまにはほんとのこと書いてもいーよね、いや、いつもほんとのこと書いてるけど、いつもは書かないこと、書いてもいーよね。上京してから、いつも男の人と一緒だったけど、私もいまだに、王子様が現れるのを待っている。いつも散々気を遣ってるつもりで、だけど色んな欲にあっさり負けちゃって。こんなに気遣ってるんだから、やってもいいよね?というやつ。でもほんとは、ただただ思いやりを注げる誰かがいたらいいと思う。
男の人に好きだと言ったことはないけど、もしかしたら、明日にでも、言うかもしれない。それは、誰かを好きだと思えるときかもしれないし、自分の中で、ああ「好き」ってこんなもんだったのかと、いい意味で、ふっきれるときかもしれない。
そのためには、タカコ先生みたいに尻のマッサージでもしたほうがいいかもしれない。ただ熱意があるだけじゃ、好きとはいえない。そこが女のめんどくさいとこだ。



ふっきれる かもしれない
もし… もしさ その次男坊が とびっきり 美少年で ほんとに まるで天の使いみたいに あたしが 家へいらしてください なんていったら はい なんていってくれて
あたしすぐさま 恋におちることが できて もうなんにも 目にはいらず
(こっちを向いて)
なーんて ゆわれたら!
キャー どうしよう そしたらあたし もうなにからでも おわかれできるわ
先生の失恋のいたでからも 返事をまつ夢のおそろしさからも まんがへの執着からも


大島弓子「さようなら女達」)