学校のこと


新宿区の新採(「新採」って業界用語に近いんだろうか。他であまり使わないもんね)女性教諭が自殺した事件。新宿区民で元教員の私は、ウチの近所でがんばってたんだなあ、としみじみ思ってしまった。
報道内容の「残業時間が月100時間を超え〜」という点、民間からしたら大したことないように感じられるかもしれないけど、仕事のキツさは、労働時間だけでは計れない。少なくとも私は、毎日終電に近い現職より、8時、9時に帰ってた教員時代のほうがずっとたいへんだった(加えて、教員の場合、朝も8時頃には着いてなきゃならないわけだから、他職に比べ、生活時間が前倒し状態なんである)。
…なんて、教員と民間を比べても意味がない。何にせよ、あっちはラクとか、こっちはたいへんとか、そんなこと言ってもね。早く帰りたい人が早く帰れるようになるのが、いいことなんだから。
問題になってた保護者とのやりとりだけど、そうそう、連絡帳書くのって大変なんだよ〜。日に何冊も、子どもが帰るまでの間に、いつ時間取れっていうの?私なんて、ほとんど読めないような字でなぐり書きしてた。細切れに書くもんだから、途中からボールペンの色、変わってたり。
私の場合は、職員室にも保護者にもめぐまれて(ほんとにいい先生ばかりだった。今の職場も皆いい人で、すごく幸せ)、楽しいこともたくさんあったけど、色々あって、やめてしまった。自分が「教室の王様」であることと、ウチ帰ってからも学校のことが頭から離れないこと、が怖かった。要するに向いてなかったんだろう。
ともかく、初任者研修はあまり役にたたないんで、時間数を減らしてほしい。自分のクラスを任せてまで研修に出るなんて本末転倒。私は初任研であくびしたり居眠りしたりして、教育委員長の人に指差して怒られたものだ。今となっては懐かしい想い出…