小さな恋のメロディ


突然観たくなって借りてきました。DVDになってから初めて…どころか、観るの10数年ぶり。


小さな恋のメロディ [DVD]

小さな恋のメロディ [DVD]


面白い映画って、いつ観ても面白い。バサバサと提示される色んなエピソードが楽しい。すっかり忘れてたオープニングにも感動しました。
それにしても、ビデオのときも、作中流れる曲にいちいち字幕って、ついてたのかな?「メロディ・フェア」なんて、オッサン余計なお世話だよ…と思っちゃった(笑・髪をとかしてごらん〜)


子どもの世界。うるさい校内の様子が何度か映されるんだけど、ダニエルくんとメロディが初めて二人きりになる音楽準備室?のシーンは、すごく静か。そうそう学校って、子どもが一斉に放たれると信じられないほどうるさくなるけど、一人ひとりは結構静かなんだよね。ちらっと映る職員室の様子も興味ぶかかった。イギリスだからお茶飲んでる。
家族と食事中のダニエルくん。黒パンはいやだ、白パン取ってよ〜と訴えても無視されるのに、ジュースの瓶をひっくり返してしまったとたん一斉に「あ〜」と非難の声をあびるのが可哀相で可笑しかった。
学校を休んで海岸でデート。昔読んだ、誰か女の人による映画エッセイで、「ロザリンとライオン」について、手ぶらで恋人のバイクにまたがってどこかに行けるなんて、映画の中だけだ、というようなことを書いていて、すごく印象的だったんだけど、そう、映画じゃなくても、少女のうちなら、手ぶらで行けるんだよね。大人になると、海に行くのに水着一枚、なんてわけにはいかないもんね。自慢じゃないけど私もかなり荷物少ないほうだけど、それでもやっぱり、手ぶらにはなれない。あのころから今日まで、ほんとに心が開放されたことってあるのかな?とたまに思う。もうまっさらにはなれないから、代わりの何かを求め続けて幾星霜。話がずいぶんそれちゃった。


ダニエルくんの親友のトム(ジャック・ワイルド/嫌いな言い回しをあえて使ってしまうと、彼に心を奪われない「女のコ」がいるだろうか?私の場合はたんにまず顔が好みなんだけども)は、数年後に描かれた一条ゆかり砂の城」のフェランのモデルになったんじゃないかと、昔からずーっと思ってるんだけど、どうなんだろう?
…って、いま何してるのかな?と検索してみたら、今月亡くなってたなんて、知らなかった。合掌…