恋とはどういうものかしら?


恋愛といっても、結局のところ、セックスしたり、色々感じたり、考えたりする私がそこにあるだけだ。


たとえば「浮気」「二股」というような言葉は大嫌いだ。それぞれ事情があって、思考があって、行動があるのに、一緒くたにまとめてしまうというのがたまらなく嫌。恋愛問題にかぎらず、私が人生でもっとも敵視しているのが、こうした言葉の独り歩きであるといっていい。これって、どこにあてはまるんだっけ?えっとここかな?と落ち着いてしまうような、思考停止状態。自分のいわゆる「浮気性」の言い訳と思ってもらっても、構わない(笑)


男として好きになる人と、気が合う人、信頼できる人、尊敬できる人とが、私の場合は合致しない、むしろ「自分と感覚が似てる」「センスいいなあ」「すごいなあ」と思うほど、「男」を感じなくなってゆく。だから長続きしない。このことは、何だか軽蔑されそうなので他人にはまず打ち明けないんだけど、たまにぽつりと漏らしてみると、やはり怪訝な顔をされる。先日もそうだった。その後の言い訳も手伝って、野人ぽい(?)のが好みと思われたらしい。


お前は少女漫画の人か、と言われそうだけど、他にもすてきな殿方がいるはず、一人にしぼることなんてできない、と思いつつ、それならば、自分もそれなりに女を磨かなきゃならないわけだけど、その反面、女として日々求められるのが辛くて辛くて、すべてを投げ出したくなる。年とって、女として期待されなくなって、そのときに一緒にいてくれる人がいたら、そのときこそ誰かとパートナーになりたい。そしてそう思うたびに自分でツッこむんだけど、そのときに私が望むのは、やっぱり「男」なんである。じゃあ自分だって結局「女」じゃなきゃならないんだよね。バカ。


人肌はいいものである。誰かの顔や体を感じると、すべてが熱くなる。でも、この部屋を出ること、明日のこと、現実につながることを考えると、どうしようもなく気が重くなる。もうずっと前から、どこにいても、誰といても、その繰り返し。そのままどこかへ消えてしまいたい。


でも結構幸せだったりする。フシギなものだ。