女のケモノ道


女のケモノ道

女のケモノ道

正確には漫画じゃないのですが。94〜96年のCREAにおける岡崎京子の連載が単行本になりました。彼女と書店バイターさんと編集さんの3人が、「女の〜道」についてしゃべり倒すというもの。とにかく大好きだったんで、内容ほぼ全部覚えてたよ。「甘いもの」「流行もの」「下着」「お風呂」「電話」etc.etc.すべてのテーマについて、今だって何時間でも語れそう。
女のオシャベリといえば、「電話道」での「カップルでまったり過ごしてた日曜日に女友達から電話がかかってきて→4時間話しこんだ結果、彼氏と大ゲンカして破局」というの、私も似たようなこと何度かあってさ(ケンカとまではいかなくとも、ぶつぶつ言われて)。でもさ〜、ほぼ毎日ウチに来ておきながら、じゃあいつ友達と電話しろっての。しかも男の人にそばにいられたら、肝心な話ができないし(笑)


連載開始当時の岡崎京子は30才、今の私とちょうど同じだ。なんだか感慨ぶかい。
年齢バナシといえば、「年下道」の脚注に書かれてるよくあるパターン「同級生→うんと年上のオヤジ→ややあって今は年下」というの、まさに私や私の(数少ない)女友達は今現在、皆そのとおり。ラクしたがりで結婚願望のない女、はこうなる確率が高いのでは?まあ「年下」とは意識してないから、「年下道」として語ることもとくに無いけど…
(ところで、世の中では、女の方がたったひとつ上なだけで「年上女房」なんて言われちゃうけど、ケモノ道でも書かれてるように、上下2、3歳程度じゃあ年上も年下もない。この場合の「年下」とはそれ以上の年齢差のこと)


ちなみに「女のケモノ道」連載中の96年には、同じオシャベリもの?「くちびるから散弾銃」(連載87年〜)が再刊されてます。その際に描き下ろされた一編「くちびるから散弾銃'96」では、岡崎京子本人とおない年である登場人物のサカエちゃんたちは30代になっていた。それからさらに10年、3人はどうなってるんだろうね?

くちびるから散弾銃 (KCデラックス)

くちびるから散弾銃 (KCデラックス)

どちらにもクリスマスネタがあって、「くちびるから〜」では「グレムリン」のあのフィービー・ケイツの「クリスマスの思い出」が結構好きだな〜という話、「ケモノ道」では「宇宙人がやってきてナマハゲのようにカップルを虐殺してくれないか」という話に(笑)赤プリじゃなくて品プリだから激怒した女のコの話、品プリだって私は結構好きだけどなあ(笑・じつは品プリは私にとって思い出ぶかいホテル。べつに甘い思い出ではない。いつかそれについて書くつもり)まあ私は「好きな人とならトイレででも」じゃないけど、好きな人になら缶コーヒーもらうだけで嬉しいからさ!でもトイレ&缶コーヒーでも自分をくるわせるような男の人がいるはず、と(何度マンネリを迎えても)夢みちゃうところが、やっぱり、自分で言うのもなんだけど、「女のコ」なのかな…