炎のメモリアル


電車の中吊りでホアキンの名前みかけて、寄ってきました(公式サイト)。これは拾い物…というか、素朴でカンジのいい映画。私は好きだなあ。ホアキンは相変わらず太ってたけど、もう体型には言及しまい。ジョニー・キャッシュに扮する次作「Walk the Line」じゃあ結構絞ったように見えるし…



舞台はボルチモアの消防署。ハシゴ車隊員49号(=原題「Ladder 49」)ジャック(ホアキン・フェニックス)は、仲間とともに今日も大規模な火災現場へ。窮地におちいった彼の脳裏に、新米として勤め始めた日からの様々な思い出がかけめぐる。


前半、ジャックの日常生活(出動から家庭での様子まで)がケルトっぽい音楽で彩られているのが和やかでいい雰囲気。この回想シーンと、現在のスリリングな状況とが、うまく組み合わさって飽きさせません。「消防」映画といっても派手なシーンはほとんどないのですが、こうやって仕事してるのか〜と程よく興味をひかれました。ちょっと前に山岳映画にはまったから、ロープの使い方にもつい目がいってしまう。
それからやっぱり、いい印象を受けたのは、ホアキンと、上司のジョン・トラボルタの演技のおかげが大きいかな?二人とも、美形ってんじゃないけど、表情とかがすごくいい。他の仲間たち(ほぼ消防隊員とその家族しか出てこない)も味があってよかった。
ぼろいけど居心地のよさそうな消防署の内部も見所。映画でも、主人公が新入りのときは、こっちも新入り気分で、職場をよそよそしく感じてしまうけど、だんだん馴染んでくる、そういうのっていい。ジャックの家庭のインテリアもいかにもというかんじで、ワンダーブレッドみたいな真っ白なパンを、おかずとゴチャゴチャに混ぜて食べてるの。


それにしても、消防署のあの、するする降りるバー、ストリップショーのやつを思い出してしまう。そういうとこではああいう演出があるのかな、やっぱり。
あ、あと「バーで男を全裸にする方法」をひとつ覚えたよ…