- 作者: 松田洋子
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2003/06
- メディア: コミック
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初子の顔、とくに目の表情がとてもよく描けていて、わー変わったなー(当たり前だ、10年も経てば)と思いました。
彼女が「赤毛のアン」はおかしい!と語るところや、インスタントラーメンの銘柄が「辛酸ラーメン」(「辛」のもじり?)だったりするところは「薫」と同じ。だけど、ラスト(この物語のラストであって、この先どうなるかはわからないけど)に甘い救いがあってびっくり。カウリスマキの「浮き雲」を劇場で観たときを思い出しちゃった…
高橋源一郎「読むそばから忘れていっても」
読むそばから忘れていっても―1983‐2004マンガ、ゲーム、ときどき小説
- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2005/02/01
- メディア: 単行本
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20年間の漫画エッセイの集大成…といっても、あとがきに本人も書いてるように、80年代のものと00年代のもので、真ん中はすぽっと抜けてる。既刊のものとかぶって収録されてるのも結構あります。
「真夜中の弥次さん喜多さん」連載終了直後のしりあがり寿との対談&全単行本解説も。そうそう、初期の作品に見られるパロディ、私も好きなんだよなあ。風木とか笑えるんだ。
(「夜明ケ」(ASIN:4592131355)収録の「ハーイ!ラブラブ」より)
岩館真理子の「えんじぇる」が好きで毎晩寝る前に読むという女性の話で、しかし彼女は大島弓子は好きではない、なぜならモノローグばかりだから、それに対して「えんじぇる」には他人との会話と関係がある、というくだりがあるのですが、私は今でこそ大島弓子も好きだけど、昔は苦手だったので、なんとなく判る。岩館真理子のほうが泥臭いというか、地に足ついてる感があるんだよね。「他人との会話」というのは、いまの「アマリリス」にも通じるとこあるかも。