Ray


レイ・チャールズの伝記映画。シーンがめまぐるしく替わり、音楽もばんばん流れるので、たとえ眠くても、もしちょっと眠ってしまっても、耳だけでも楽しめると思います。



冒頭、レイの母親が洗濯物を干しているシルエットが映るのですが、お尻がおおきくてぴょこんと自己主張してる。黒人の、あのお尻。その後も、レイ・チャールズがピアノを弾けば皆が踊りまくるので、いろんなお尻が見られます(出世するに従って、でかいホールで演奏するようになるので、見られなくなる。客の服装も次第に変わってくる)。こころなしか、そういうお尻を支えるピアノの椅子も、日本のヤマハあたりのそれより、肉厚に出来てるような気がして…
(女の人のは知らないけど、男の人の黒いお尻はいくつか、見たり触ったりしたものだけど、若かったころは、人間って人種によってこんなに違うのか、としみじみ思ったものだ。向こうも思ってたのかも。余談でした)
色んなピアノが出てきて面白かったです。レイが弾くのだけでなく、二つ目の家に置いてあった、オクターブ2つ分くらいしかないやつも可愛かった。子供のころよく折り紙で作った「オルガン」を思い出しちゃった。
あと、彼がうまれて初めてピアノを弾くシーン…近所のピアノマンに教えてもらうシーンは、「まずこの3音」ってどの音だろう、と身体をナナメにして確認してしまった。ちなみに日本のふつうの子供が習うクラシックの「ピアノ」を弾いてきた私が最初にやらされたのは、同じ音の四分音符を四拍ずつ、4321/4321…とかそういうの。はやく曲が弾きたかったものだ。


この映画を通しての、私のレイ・チャールズに対するイメージは、一人でなんでもやっちゃう人、一人でやるのが一番だと信じてきた人、というかんじ。
ラスト近くは突然さっさと駆け抜けて話が終わってしまい、ビックリしたのですが、まあ、そんなに長くもやってられないか。前半の、音楽人生が軌道に乗るまではとくに楽しかったです。
そうそう、クインシー・ジョーンズ(ラレンズ・テイト)にもっと出てきてほしかったな。いいかんじだったのに、どんな人だかよくわからずじまいだった。ツーショットの写真載せとこう(上のやつ)。


ちなみに、レイ・チャールズ自身が出てる映画っていうと、私は「スパイ・ハード」(ASIN:B000223MDI)の、乗りたくないバスの運転手しか思い出せない…