グッドモーニング・バビロン!



「今どうしてるんだろ…」と思いを馳せてしまう俳優の一人がヴィンセント・スパーノ。
昨夜BS2をつけたら、これ放送してたので、ちょこっと観ました。
彼の出演作で一番好きなのは、以前も書いたけど、ロザンナ・アークエットと共演したジョン・セイルズ「ベイビー・イッツ・ユー」(写真)。でも「グッドモーニング〜」でトスカーナからやってくる職人の役も、犬コロ系で可愛いんだよなあ。
(ちなみに後のジョン・セイルズ「希望の街」に出たときの顔も良かった。今はどんな顔してるのか、わかんない)


「グッドモーニング・バビロン!」は、イタリアで聖堂の修復をしてた職人兄弟が、ハリウッドにやってきて、グリフィスが「イントレランス」の撮影に使うセットの「白い象」を作る話。兄弟の物語はその後もつづき、なんともいえないラストを迎えます。映画がうまれたばかりのハリウッドの様子、肉親同士の機微、二人の芸術を愛する心、などが観やすく描かれており楽しい。
「ハリウッド」のエピソードで何といっても面白いのは、自然光で撮影が行われてる様子。
黒い布(?)で天窓が覆われたスタジオ。「映画は舞台と違って太陽の光が使えるのよ」「太陽なんて、どこにあるの?」とダンサーが踊り始めると、監督の合図で、待機している兄弟が、丸くくりぬかれた布をそっとずらしはじめる。するとそこから差し込む光は、スポットライトになって踊り子を照らす。
さらに布を取り去ると、スタジオ全体に明るい光が…
(この場面、DVDとかのジャケ写にも使われてるね↓)

グッドモーニング・バビロン [DVD]

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その他、演奏者がその場で音楽つけてるのも楽しい。「パイ投げ」の際には、パイがピアニストに命中しちゃったり。
エキストラや裏方さん、働く皆が毎日路面電車で通ってくるのもワクワクする。


戦争といえば、明日の午前中WOWOWで「ジョニーは戦場へ行った」やるそうです(wowow内紹介ページ)。私はテレビ放映に遭遇したことないんだけど…
これ、ジョニーが恋人と見世物小屋巡業?に出る夢を見るシーンがあるんだけど、妙に飄々としたカンジで、印象的なんだ…


ところで私「イントレランス」は観たことないのですが、グリフィスというんで、先月観た「最‘狂’絶叫計画」の「8Mile」パロディに出てきたKKKネタ(勿論「8Mile」にそんな場面はない)を思い出してしまった。
(劇場では、少なくとも私が観た回では、笑いは起こってなかった…・笑)