学校をめぐるいくつかの考え・その1


映画「スクール・オブ・ロック」の特典などぼちぼち観ながら、ジャック・ブラック(役の上でのデューイではなく、本人)は小学校の先生には向いてなさそうだなあ、と思いました。


彼が言うには、撮影中「子供たちに「つまらない人」と嫌われるのが怖くて、しじゅう面白いことをやっていた」。そういうふうに思ってしまう人は、先生としてやってくには繊細すぎるんじゃないかな。
子供は大人のことをよく見ている。だから真剣に相対することは大切だ。そして、愛があればたしかに通じる。しかし、そうはいっても、子供なんて、今このときに優しくしてくれなくちゃ、同意してくれなくちゃ、へそを曲げてしまうものだ。だから、こんなこと言ったら/したら、嫌われるかなあ?私のことどう思ってるかなあ?なんて気を遣ってたんじゃ、ヒト様の子、何十人もと一緒にいられないよ…


以前、「子供と動物は共演すると喰われるっていうけど、オレは自分が子供だから大丈夫」というJBのコメントを紹介したけど、村のアホ((c)モンティ・パイソン)じゃないけど、自分のことを子供なんていう大人が実際子供なわけない、わけで。
身の回りの人皆に愛されながら生きてくのは難しい。だから、JBのように、皆に愛されたいと願う人は、ワンクッション置いて、つまりメディアなどを通して、作り上げた自分、あるいは自分を注ぎ込んだものを愛してもらう、すなわちアーティストが、やはり向いてるんじゃないかなと思った次第です。