セックス禁止条例の話とか


遅ればせながら、東京都の「青少年の性行動について考える委員会」による「年齢による性交禁止令」検討問題について。
当の石原慎太郎はこの案に否定的のようです。9/23の定例記者会見参照。「性はプライベートな領域で、親といえども踏み込めないこともある」って、極めてまっとうな意見だよね…
結局、一人ひとりが「自分の頭でモノを考える」「他人に思いやりをもつ」ってことが大事なんである。教育がやるべきことはその支援でしょう。昨今の教育目標が「自分自身で判断・行動する力」の育成であるってことに対して、それに逆行するような条例項目を提言してる人たちは何て言うのだろう?性問題だけは別ってことなんだろうか。
それはわからなくもない。だってセックスしたら妊娠するかもしれないから!「妊娠」てのはほんとに重い、重いことである。生理が一日でも遅れたときの、もしかしてって気持ち、あれほど恐ろしいものはない。だって自分の中に自分以外の命ができちゃうんだよ…バカみたいな言い草だけど。このへんは倫理学の領域だけど、実際の恐怖の前には理性なんて吹っ飛んでしまう。
…とはいえ、こういうことは「北風と太陽」なら太陽を目指すべきで、大人には禁止よりフォローに廻ってほしいものである。
ちなみに、妊娠ってことがある以上、女性の性が男性のそれとは違ったものになってしまうのは、致し方ないと私は思う。でも逆に、妊娠というファクターさえなければ、自己責任において、何もかも自由だと思う。これは重要なことだ。


ガイジンの方とセックスの最中、私が何の気なしに言ったことに対して、「どこか痛い?だいじょうぶ?」と言われたことがあるんだけど(この文章で、私がどのようなことを言ったかわかるかなあ)、そのときは自分が恥ずかしくて、ほんと、穴があったら入りたかった。
でもね、問題なのは、いわゆる日本的な、女子とは性的に求められる存在だという思想…から自由なセックスも素晴らしいけど…に基づいたセックスも、それはそれなりに面白いものであるってこと。ただ、私にとってはそういう「プレイ」であっても、向こうはそう捉えてなかったりする、日常にまでその関係を悪気なしに持ち込もうとしたりする、だからすれ違ってしまうんだよね。


そういやキム・ミョンガン(少女漫画読みにとっては「槇村さとるのダンナ」)はこういう発言してるみたいだけど、この条令に関してはどういう態度を取ってるんだろう?この記事からはよくわからない。
セックス奉仕隊てのは今どうなってるんだろう。これ、試験問題に「身なりを保つ努力をする」って項目あるのかな。女性が幸せになるためには、それが必須だと思うんだけど…


そういえば、セックスの話じゃないんだけど、ちょっと前に、Election Erectionアメリカ大統領選に女子がハダカで投票しようという企画…18禁)というのが話題になってたけど、私は、楽しく脱ぐ人と楽しく見る人がいればそれでいいじゃん、と思うんだけど、ウェブ上で「女性の勇気を賞賛したい」という類の感想をみかけて、びっくりしてしまった。私には面白がってやってるようにしか見えなかったから。そういう感想を抱くような人がいるんじゃ(女が脱ぐってことにやたら重みがある国じゃ)、女の子はこういうことやりづらいよね…
昔の日記に書いたことあるんだけど、ウチに3合炊きの炊飯器が置いてあるの見て、がんばって暮らしてるんだね…としみじみ私を抱いた人のことを思い出した。ただゴハン炊いてるだけなのに。上の話とは全然違うような気もするけど、まあ、そういう、他人による意味付けを知ると困惑しちゃう。